犬は手作りごはんでもカルシウムは不足しない!強い骨を作るメニューとは?

 

 

私が愛犬に手作りごはんをあげていることを話すと、下記のようなご質問をいただくことがあります。

 

《飼い主さんのお悩み》
犬は人間以上にカルシウムが必要だと聞いていますが、手作りごはんにすると、カルシウムが不足するのではないでしょうか? 手作りごはんで愛犬がカルシウム不足にならないか心配なんです。骨を齧らせれば大丈夫でしょうか?

 

 

ときどき、頭の中に「犬=骨をかじる=カルシウムがたくさん必要」という図式が埋め込まれている飼い主さんがいらっしゃいます。

 

犬が大きな骨をガリガリと齧っている絵が頭に浮かぶのでしょうね。

 

とにかく「犬には絶対に骨を食べさせなくてはいけない」と硬く信じている飼い主さんもいらっしゃいます。

 

では、犬はカルシウム補給のために骨を食べたほうが良いのでしょうか?

 

 

 

カルシウム補給のため、犬には骨を食べさせたほうが良いのか?

 

 

結論からいってしまえば、カルシウム補給のために骨を与える必要はありません。

 

たしかに犬は人間より多くのカルシウムを必要としますが、手作りごはんを食べているからといって、カルシウムが不足することは、まず、ないです。

 

もちろん、骨を与えても構いません。但し、与えるときは注意が必要です。大きな骨を齧りすぎて歯を傷めてしまったり、無理に飲み込んで、消化不良を起こしてしまうなど不慮の事故にあわないとも限らないからです。

 

そのようなリスクが前提にあると思えば、何も骨を与える必要はないと思います。わたしたちがふだん食べている食材からでも、犬に必要とするカルシウムをじゅうぶんに摂ることができるのです。

 

 

 

意外に多い!?カルシウムを豊富に含む食材

 

わが家の愛犬は、生後約6ケ月から手作りごはんを食べはじめました。カルシウムは食材に含まれるカルシウムだけで育っていますが、骨格のしっかりした標準より大きなパピヨンに育っています。もともと大きめの仔犬ではあったんですけどね(汗)

 

つまり、食材に含まれるカルシウムだけで、大丈夫だということです。食材のなかにはカルシウムを多く含むものがあります。

 

たとえば、ワカメなどの海そう類や、小松菜、おかひじきなどの野菜にも、カルシウムは豊富に含まれています。

 

チーズやミルクなどの乳製品、にぼし、ちりめんじゃこなどの小魚もカルシウムの宝庫です。

 

こうしたカルシウムを豊富に含む食材を手作りごはんに使っていれば、犬の成長・健康維持に必要なカルシウムは摂れます。

 

犬よりはるかに大きい人間の赤ちゃんだって、日常のごはんに含まれるカルシウムだけで骨格が形成されて大人になるじゃないですか?

 

食材に含まれるカルシウムも、あなどれないのです。

 

 

 

カルシウムは食べただけでは骨にならない

 

 

骨を作る材料となるのはカルシウムですが、カルシウムを摂ってさえいれば、丈夫な骨になっていくかといえば、そうではありません。食べたカルシウムが、すべて体の骨になってくれるワケではないのです。

 

食べたカルシウムを骨にするには、ほかに必要なものがあります。

 

 

それは、何だと思いますか?

 

ズバリ、運動です。丈夫な骨を作るには運動が必要になります。カルシウムは運動をしなければ、骨に吸着されません。運動をしないでいると、せっかく摂ったカルシウムが体の外へ流れ出てしまうのです。

 

犬にとって運動といえば散歩ですね!

つまり、丈夫な骨格を作るにはカルシウム+散歩(運動)が欠かせないのです。

 

 

丈夫な骨を作るには運動が欠かせない

 

風邪や病気で数日寝たきりになると、起きられるようになっても足元がフラフラしてよろけてしまった経験はありませんか?

 

人間は寝たきりになると、骨や筋肉がどんどん衰えていきます。体を動かさない時間が長期になると、歩けなくなったり、ちょっとしたことでも骨折するようになります。運動しないと骨からカルシウムが溶け出してしまうのです。

 

そのため、宇宙飛行士は宇宙に出ると、毎日、筋肉トレーニングに励むそうですね。からだの筋肉や機能を衰えさせないために筋トレが欠かせないのだそうです。

 

宇宙空間にふわふわ浮いているだけの生活を送っていると、地球に戻ったとき歩けなくなってしまうからです。

 

運動って、それだけ大切なんです。

 

以上のことからも「カルシウムを摂取⇒骨」ではないことがわかります。

「カルシウムを摂取 ⇒ 運動 ⇒ 骨」なのです。

 

 

 

 

しっかり運動しましょう。

 

 

 

まとめ

 

 

本日、お話したことをまとめましょう。

 

手作りごはんを食べていても、カルシウムが不足することは・・・ありませんでしたよね。カルシウムを豊富に含む食材を色々と食べることでカバーできます。

 

無理に骨を食べさせると、歯を傷めたり消化不良を起こすなどのリスクがあるので注意しましょう。

 

丈夫な犬に育てるためには、カルシウムを摂ることはもちろん、摂ったカルシウムをしっかりと骨に定着させるため、運動が欠かせません。

 

お散歩をする、家でもおもちゃで遊ぶなど、愛犬にはたっぷりと運動させてあげてください。しっかり食べて遊んで、ぐっすり眠れば、カルシウム不足なんて心配ありません。

 

 

よく食べ、よく遊び、よく眠る!

 

 

これが犬の健康(な骨)を作るために、大切なことだと思っています(笑)

 

 

本日は以上になります。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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