知れば納得!手作りごはんで犬のうんちの色や状態が変わる理由

 

 

《飼い主さんのお悩み》
手作りごはんを食べさせるようになってから、うんちの色が淡い色に変わりました。全体的に柔らかくなりましたし、多い日もあるし、少ない日もあったりと日によって違い、一定しないのです。うちのコには手作りごはんがあわないのでしょうか?

 

ペットフードを食べているときは、うんちの状態はいつも一緒だったのに、手作りごはんにしたら変わるようになった。以前より、柔らかくなったと仰る飼い主さんも少なくありません。

 

しかし、手作りごはんがあわないというわけではないんですよ。

どういうことなのか、ご説明していきますね!

 

 

食べたものによってうんちの状態は変わる

 

 

手作りごはんを食べていると、うんちの状態はおなじではないことが多いと思います。きのうはたくさんうんちをしたのに今日は少ない・・・ということもよくありますよ。

 

食べたものによって出てくるうんちもいろいろです。昨日は茶色いうんちだったけど、今日は緑っぽいとか、ふつうにあります。

 

うんちが一定しないと「ウチのコには手作りごはんがあわないのかしら」と心配する飼い主さんがいますが、一定しなくてふつうですから心配なさらなくて大丈夫です。

 

うんちの量が多くて柔らかいのは、ごはんの量が多いのかもしれません。

 

 

 

ドライフードは粉を固めたもの

 

 

カリカリとしたあのドライフードが、どのような肯定を経て作られているかご存知ですか?

 

あのカリッとしたドライフードは「粉」を固めたものです。

 

すべての材料を「粉」にしたものを混ぜ合わせ、丸めて焼いたものがドライフードです。焼きあがったものにビタミンを添加したり、風味付けをしたりすれば完成です。

 

このような肯定で作られたドライフードを毎日食べていたら、お腹を壊したりしない限り、毎日同じようなうんちになるのは、あたりまえですよね。

 

手作りごはんの場合はどうでしょうか? 作りおきをすることはあるにしても、毎日ずっと同じごはんを食べ続けるということはないですよね。

 

たとえば、今日のごはんと、3日後のごはん、10日後のごはんでは、食べているものは変わっているのではないでしょうか。

 

変わっているとしたら、うんちの状態が変わっても、おかしくはないですよね。むしろ、何を食べても常に同じうんちをしているとしたら変・・・かもしれません(笑)

 

 

 

うんちの色は、胆汁の色

 

 

犬は(人間も)、色とりどりのものを食べているのに、どうしてうんちとして排出するときは黄土色をしているのか、ご存知ですか?

 

うんちの色とは、胆汁に含まれる消化液であるビリルビンの色なんです。

 

食べたごはんにでんぷんや食物繊維が多く含まれていると、腸内は酸性になります。腸内が酸性になると、ビリルビンの色は黄色くなるので、うんちの色も黄色っぽくなります。

 

お肉がメインのごはんを食べると腸内はアルカリ性になります。腸内がアルカリ性になると、ビリルビンは黒ずんだ茶褐色になり、うんちも黒ずんだ茶褐色になります。

 

人間の場合は上記のパターンが当てはまりますが、犬は、人間よりも腸が短いので、このパターンが当てはまらないことがあります。

 

人間は大腸の長さが1.5mありますが、犬は0.3~1mほどしかありません。

 

人間は腸が長いので、食べたものと胆汁が混ざり合う時間がじゅうぶんにありますが、犬は腸が短いぶん、胆汁と混ざり合う時間がとれず、食べ物の色がそのままウンチに出てしまうことがあります。

 

たとえば我が家の愛犬の場合でいえば、カボチャを食べた翌日は、どことなくカボチャを思わせるオレンジ色っぽいうんちが出ますし、ほうれん草などの緑黄色野菜を食べた翌日は緑っぽいうんちが出ます。

 

このように食べ物の色がそのままうんちに出ることがありますが、特に体調が悪いとか、病気だということはありません。腸の長さからいえば、ごく自然のことなのです。

 

 

 

 

 

犬の良いうんちとは? 形や硬さでチェックしましょう

 

 

うんちは食べたごはんの残りカスです。ごはんの内容によって、出るうんちは変わってきます。つまり、ごはんはうんちの材料なんです。

 

良いうんちは、ソーセージのような形で水っぽくなく、カチカチのパサパサでもない、少し粘り気がある状態のものです。ティッシュや処理袋で軽くつまめるくらいの硬さが良いといわれています。

 

犬はごはんを食べ過ぎると、うんちが柔らかくなります。量を少し減らしてみましょう。また食物繊維など、うんちの材料となるものが少なくても柔らかめのうんちになります。

 

ごはんの量が少なかったり、お肉が多めのごはんを食べていると硬くなることもあります。便秘になってしまうこともあるので気をつけてあげてください。

 

また犬それぞれの体質によっても、うんちの量は変わるといいます。少ししか食べなくても、やたらうんちをするコもいれば、食べる割合にはうんちが少なめというコもいるそうです。ウンチにも個体差が出るんですね。

 

 

 

うんちで健康状態をチェック

 

 

大切なことは、自分の愛犬はふだん、どんなうんちをしているか、よく観察することだと思います。何を食べたら、どんなうんちが出るのか?

 

ふだんからうんちの状態をよく観察していれば、体調の変化に気づきやすくなりますね。少しヘンだなと思ったら注意してみてあげることができます。

 

もちろん下痢をして元気がないときは、早めに動物病院を受診しましょう。

愛犬の健康を守っていきましょうね!