犬は肉食?それとも雑食?動物の食性を通して犬の食性を考えてみよう

 

 

家族の一員である愛犬にあげるごはんは、ドッグフードがいいかな、それとも手作りごはん? 悩む人は多いです。

 

大事な家族だから、元気に過ごしてほしいから「うぅ~ん」と悩んでしまうわけですが、ここで一旦、悩むのはやめて動物たちの「食性」について考えてみましょう。

 

動物の「食性」を知ることで、犬の食性を理解しやすくなるからです。

 

 

 

動物の食べ物に対する性質とは

 

 

動物の食性とは、動物の「食べものに対する性質」をいいます。動物の食性は、当然ながら動物の種類・生態によって違うものです。

 

たとえば、草原に群れて住むライオンは獲物を集団で襲い、その肉を食べます。一方、樹上を住むナマケモノは、1日に木の葉をほんの数枚食べるだけです。

 

一方は肉をむさぼり、他方は葉っぱをつまむだけ・・・。ずいぶんと違うものですよね。

 

 

 

「植物食動物」と「動物食動物」

 

 

動物を食べる物から分類すると、「草食動物」と「肉食動物」に分けられますが、最近では草食動物・肉食動物とは呼ばなくなってきているそうですね。

 

草食動物を「植物食動物(しょくぶつしょくどうぶつ)」、肉食動物を「動物食動物(どうぶつしょくどうぶつ)」と呼ぶように変わってきたといいます。

 

なぜ、呼び方が変わったのでしょうか?

 

呼び方が変わったのは動物と食に関する研究が進み、「食性」に対する認識が変わったからだそうです。

 

草食動物というと、植物の栄養だけで生きているイメージがありますが、実際はそうではないことがわかりました。

 

同様に肉食動物も、肉だけを摂っているのではなかったのです。肉だけでは健康を保てないことが判明しています。

 

植物食動物は、植物を中心に食べていてもタンパク質を摂っていますし、動物食動物は、動物を狩って食べていても植物の栄養素を摂っていたのです。

 

こうした事実が判明したので「植物食動物」「動物食動物」と呼ぶように変わってきたのでしょうね。

 

ちょっとややこしくも感じますが(笑)

 

 

 

植物食動物は、どのようにタンパク質を摂っているの?

 

 

植物食動物たちは、草など植物を中心に食べていますが、植物を食べる目的は、植物に含まれる栄養を取るためだけではありません。

 

腸内のバクテリアを増殖させる目的もあるんです。

 

植物に含まれる食物繊維は、バクテリアの好物です。

 

植物食動物は、食物繊維を摂ることで腸内のバクテリアを増やし、繊維質の分解を促すと同時に、増殖したバクテリアの死骸を腸からタンパク源として体内へ吸収しているのです。

 

植物食動物たちは、タンパク質を摂っていないようで、巧みに摂取していたんですね。

 

 

 

 

動物食動物たちもまた、しっかり植物の栄養を摂っていました。

 

「肉食 」のイメージがある動物食動物ですが、狩って倒した動物の内臓から、未消化の植物や、内臓に含まれる豊富な栄養素をしっかりと摂取していたんですね。

 

「肉食」だからといって野菜を消化するバクテリアを必要としないわけではなかったのです。

 

動物たちは自ら力でしっかり栄養バランスを摂っていたんですね!

 

 

 

 

犬の食性とは・・・

 

 

では、犬の食性とは何でしょうか?

 

犬は肉食に近い雑食だと言われています。動物食動物に近い雑食ということになりますね。

 

犬の歯の形状をみれば、たしかに肉を噛み切るのに適していますから、動物食動物に近いといえますが、犬は「雑食」です。

 

はるか遠い昔、犬は人間のそばで暮らすことを選んだときから、人間の食べ物も食べられるように適応してきたんです。

 

 

それでも、犬は肉食(動物食動物)だと捉え、オオカミのように育てたいなら、植物食動物の内臓を食べさせてあげる必要があります。

 

動物の内臓から、ほどよく消化された食物繊維やバクテリアや内臓に含まれる豊富な栄養を摂らせてあげる必要があります。

 

この場合、生餌が必要になりますよね? 生餌を用意して、愛犬に狩ってもらうって・・そんなこと無理でしょう^^; 見るに耐えません。

 

 

しかし幸い、犬たちは人間と暮らすことを選び、適応してきました。犬は肉食に近い雑食になったんです。

 

植物食動物の内臓を食べなくても、ほかの食材から栄養を摂ることができるように適応してきたんです。

 

だからこそ、ドッグフードも食べられるし、味噌汁ぶっかけごはんのような和食を食べても元気で健康な生活を送れるのです。

 

改めて考えるとスゴい能力だと思いませんか。

 

犬の適応力ってスゴいのです!

 

 

 

まとめ

 

 

愛犬のごはんは、ドッグフードと手作りごはんのどちらがいいのでしょうか?

 

どちらも良いものですし、悩みがちですが、分類すればどちらも「雑食」です。

 

犬が動物食動物に近い雑食であることを考えれば、タンパク質と、野菜から摂れる栄養素を摂取できるなら、ドッグフード、手作りごはんのどちらでもいいのではないかと思います。

 

犬は人間と暮らすことを選んだおよそ1万年以上も前から適応力を発揮して、分け前をもらったり、残飯を食べるなどして生きてきたんです。

 

そのような過去を振り返るなら、ドッグフードだろうが、手作りごはんだろうが「OK、カモ~ン!」ではないでしょうか?

 

わたしは、犬は体の半分以上が水分でできているのに、カリッカリに乾燥した食べ物と水だけでも暮らせる適応能力があること自体、スゴいことだと思っています^^

 

このすばらしい適応能力がある犬たちに感謝です!