ニンジンは犬の免疫力アップやアンチエイジングに役立つパワーのある野菜

 

 

《飼い主さんのお悩み》
手作りごはんにニンジンを入れたら、うんちに混ざって食べたときの形のまま出てきてしまいました。ニンジンが腸を通ったことで腸がキズついたりしてないでしょうか。もう食べさせないほうが良いでしょうか?

 

ニンジンを食べさせたら、消化されずにお腹をスルーしてそのまま出てきてしまったみたいですね。じつは、ウチでもそんなことがよくありますよ!

 

 

ニンジンが消化されずにそのまま出てきた!?

 

 

ニンジンは栄養価が高いのですが、消化は悪いですよね。我が家でも経験があります。手作りごはんをはじめたころ、他の野菜は消化できても、ニンジンだけは包丁で切ったままの形でうんちに混ざって出てくることはよくありました。

 

「少し大きすぎたかな? もっと細かく切ってみよう」と、今度はもっと小さめにカットしてみました。

 

すると、もっと小さくカットした形のままウンチと一緒に出てきました。

 

「ニンジンがそのまま出て来るなんて、ウチの子はよほど消化能力が弱いのかしら?」

と思いました。じっさい、ほかの犬と比べると少し消化能力が弱いようですが・・・。

 

犬は雑食の動物ですが、手作りごはんに慣れていないとニンジンなど野菜を上手に消化できない子もいるんですよね。

 

食べたニンジンがカットしたそのままの形で出てくると、たしかにびっくりします。

 

「そのまま出てくるなんて腸がキズついたのでは!?」と心配してしまう飼い主さんもいますが、心配ありません。犬の腸は、野菜が通過した程度ではキズついたりしないので大丈夫です。

 

消化しにくいなら消化しやすい形にして食べさせれてあげたいですね。ニンジンは栄養価の高い野菜ですから、お腹をスルーするだけではもったいないです(笑)

 

 

 

ニンジンの栄養成分

 

 

ニンジンは野菜の中でも、抗酸化力の強いβカロテンをたっぷりと含んでいます。その量は、ほうれん草やかぼちゃの約2倍というから頼もしいです。

 

βカロテンは必要に応じてビタミンAに変わり、鼻やノドなど粘膜を保護してくれます。粘膜をしっかりガードできれば、菌やウイルスはからだに侵入することができません。

 

つまり愛犬を菌やウイルスから守ることができるのです。このことは大事です。

 

また、ビタミンAには強い抗酸化力があり、体内で発生する活性酸素を除去してくれます。活性酸素を除去すれば、ガンなどの生活習慣病の予防やアンチエイジングにも役立ちます。

 

ニンジンは、漢方薬に使われる高麗人参の仲間です。もともと力強い生命力のある野菜ですから、食べることで体の底力をグッとあげてくれるのです。こまめに食べましょう!

 

 

 

にんじんの効果的な食べ方

 

 

ニンジンには甘味があるので、好きな子なら生でもポリポリと食べてくれますよ。おやつに食べてもいいですね。

 

ニンジンに含まれるβカロチンは油と相性が良いので、ニンジンを油で炒めするとβカロチンが油に溶け出して吸収がよくなります。油を使うときは、ゴマ油やオリーブオイルなどコレステロール値がゼロのものをおすすめです。

 

ニンジンの栄養を消化吸収するには、すりおろしてサッと炒めるのがいちばんかもしれませんね(笑)

 

もしくはよく煮込んで柔らかくするのが良いと思います。すりゴマをあわせれば、ゴマの油分がβカロテンの吸収を助けてくれます。

 

 

 

 

ひと手間かけることで吸収力がアップしますよ。いろいろと工夫して食べさせてあげてくださいね^^

 

 

 

ニンジンの選び方と保存方法

 

 

◆ニンジンの選び方

 

鮮度が良く、栄養が詰まっているニンジンを選ぶのはコツがあります。次のポイントをお店でチェックしてください。

 

◎皮がなめらかでデコボコしていない。
◎オレンジ色が濃い。

◎葉の付け根の部分が黒ずんでいないもの。

◎歯の付け根の部分が細いもの。

 

以上の条件を満たしていれば良いニンジンです^^

 

 

◆ニンジンの保存方法

 

ニンジンの最も良い保存方法をご存知ですか? 豊富な栄養素を逃さないように保存するには、にんじんを野菜室ではなくチルド室に入れると良いそうです。

 

ニンジンはパワーのある食べ物なので、野菜室では生長を抑えきれず、葉や根の部分が伸びようとするので栄養が失われてしまうといいます。

 

チルド室でしっかり冷やし、早めに使い切るのが良いようです。