犬はブロッコリーを食べてもいいのでしょうか?
答えはイエス!
犬はブロッコリーを食べても大丈夫です。ブロッコリーは栄養価が高く、カルシウムやビタミンCなど愛犬にうれしい栄養素をたっぷり含んでいますから、ぜひ食べさせてあげたい野菜のひとつです。
シュウ酸を少し多めに含んでいますが、食べ過ぎなければ大丈夫ですし、少し工夫するとさらに安心してあげられますよ!
今回はブロッコリーを安全に美味しく、また栄養素を逃さず食べるために、
- ブロッコリーの種類や栄養素
- 調理法や保存方法
- 愛犬への与える時の注意点
などをわかりやすく解説します!
Contents
ブロッコリーの種類:小さくともパワー満点のスプラウト
ブロッコリーは輸入品や冷凍食品もあるので季節を問わずに食べられますが、やはり国産の採れたてがおいしいですね。ブロッコリーの旬は11月から3月の寒い時期。緑があざやかなブロッコリーですが、意外にも冬に旬を迎える野菜です。
ブロッコリーにはどのような種類があるのか見てみましょう。
スティックセニョール
スティックセニョールは、名前のとおりスティック状のブロッコリーです。ふつうのブロッコリーよりも房が小さく茎も細いので、炒めても美味しく食べられます。
スティックセニョールは、ブロッコリーと芥藍(カイラン)という中国野菜をかけあわせて出来た野菜です。ブロッコリーも芥藍(カイラン)もアブラナ科なので、かけあわせやすかったのかもしれませんね。
ブロッコリースプラウト
ブロッコリースプラウトはブロッコリーの新芽です。かいわれ大根を小ぶりにしたような野菜で、ファイトケミカル(※)の一種、スルフォラファンを含んでいます。
スルフォラファンは抗酸化力や解毒力を高める作用が期待できるファイトケミカルです。
スルフォラファンはふつうのブロッコリーにも含まれていますが、ブロッコリースプラウトはふつうのブロッコリーの約20倍ものスルフォラファンを含んでいます。
パワーがたっぷりのスルフォラファンは新芽のため柔らかいので手作りごはんのトッピングにもおすすめです。
※ファイトケミカル
第7の栄養素と呼ばれる、植物に含まれる天然の化学成分の総称。抗酸化力や、免疫力をあげる働きがあるとして研究が進んでいます。
鮮度のいいブロッコリーの選び方:鮮度の良さは硬さや茎の切り口でチェック
ブロッコリーは房が盛り上がり、固くしっかりしているものを選びます。新鮮なものは葉も元気があります。茎の切り口でも鮮度を確認できますよ!
茎の切り口が乾燥しすぎていないかどうかをチェックしてみてください。
- 房が盛り上がり固くしっかりしている
- 葉がピンと貼っている
- 茎の切り口が乾燥していない
ブロッコリーの栄養素:ビタミンCは野菜のなかでトップクラス
ブロッコリーは、キャベツの変種であることをご存知でしょうか?
じつはキャベツのつぼみの部分が肥大化したものがブロッコリーなんです。わたしたちがいつも食べているのは何万というつぼみの部分なんですね。
つぼみは花を開かせるためエネルギーを要するので、つぼみは栄養素をたっぷりと蓄えています。
ブロッコリーに最も多く含まれているのはビタミンCです。ビタミンCの含有量は野菜の中でもトップクラス。レモンの2倍のビタミンCを含んでいます。
その他、βカロテン・ビタミンE・ビタミンK・葉酸など健康に良い栄養素がたっぷり!
近頃は紫色のブロッコリーもありますが、ブロッコリーは寒さを感じると紫色になります。紫色の部分はポリフェノールの一種である抗酸化力の強いアントシアニンが含まれています。寒さから身を守るためにアントシアニンが増えるのです。
味は緑色のブロッコリーと変わりませんが、栄養価は緑色のブロッコリーより高くなっています。紫色の部分は茹でると緑色に変わります。
ブロッコリーは房の部分だけでなく、葉や茎にも栄養素が含まれているので、捨てないで食べてくださいね。茎の外側は固いですが、中身は柔らかくておいしいですよ!
茹でたものをサラダで食べても良いし、シチューなど煮込み料理にもあいますよね。もちろん犬の手作りごはんにも使えます。
ブロッコリーの洗い方:意外な方法で簡単に汚れを落とす
ブロッコリーって洗いづらいですよね。水道水を房にかけても表面の脂肪分が水を弾いてうまく洗えません。
そんなときは、茎を上にするようにして水に漬けておいてみてください。10分~20分くらいおくと房がひらいて自然に汚れや虫が落ちてきます。
その後はボウルのなかで振り洗いしてもいいですし、流水で洗い流してもスッキリ! 横にしておいても茎が水を吸ってブロッコリーがしっかり固くなります。
ブロッコリーの茹で方:茹ですぎるとせっかくの栄養素が茹で汁に流れてしまう
ブロッコリーは房を切り分け、茎は皮を切り落として中の柔らかい部分を適当な大きさに切る。
鍋にブロッコリーがかぶる程度の湯を沸かし、茎から先に茹でて1分ほどで房も入れる。塩をひとつまみ加えると色よく茹で上がります。
茹ですぎるとブロッコリーの栄養素が流れ出てしまうのでご注意ください。
竹串を刺して硬さを確認し、程良いところでザルにあけ、水にはさらさずそのまま冷まします。少し硬めに茹でたほうが日持ちします。
ブロッコリーの冷凍方法:生でも茹でても冷凍できる
ブロッコリーは冷凍保存ができます。安いときに多めに買って、冷凍庫にストックしておくと愛犬の手作りごはんにも使えて便利です。
サッと茹でてから冷凍しておくと、すぐに食べられて便利ですが、生のままでも冷凍できます。小さく切って密閉できるビニール袋に入れ、できるだけ空気を抜いてから冷凍庫へいれてください。
茹でてから冷凍するときは固めに茹でてザルにあけ、冷めてから密閉できるビニール袋に入れて冷凍庫へ。およそ3週間は保存が可能です。
犬に食べさせるときの注意:はじめて食べるときは少量を
はじめてブロッコリーを与えるときは、少量から慣れさせます。少し柔らかめに茹でたものを食べさせるほうが安心です。
スプラウトは小さく柔らかいのでそのまま食べさせても大丈夫でしょう。
まずは少量を食べさせてみてお腹の様子をチェックしてみてください。
シュウ酸が気になる場合は、カルシウムを多く含むジャコやかつおぶし、チーズやミルクと一緒に食べさせましょう。
シュウ酸はカルシウムと一緒に摂ると、シュウ酸とカルシウムがくっつき、体内に吸収されることなく排泄されるので安心ですよ!
ブロッコリーはビタミンCをはじめ、栄養がたっぷり詰まっている健康野菜です。安心して食べさせてあげてください。
まとめ
ブロッコリーの種類
- スティックセニョール
- ブロッコリースプラウト
スプラウトは小さくとも栄養価が高い
鮮度のいいブロッコリーの選び方
ブロッコリーの鮮度は
- 房の硬さ
- 茎の切り口の水分
- 葉の張り
でチェック!
ブロッコリーの栄養素
ビタミンCの含有量は野菜のなかでトップクラス。カルシウムも豊富。その他、βカロテン・ビタミンE・ビタミンK・葉酸など
ブロッコリーの洗い方
しばらく水につけてくと虫や汚れが落ちる。ボールのなかで振り洗い、その後流水で洗うとさらにきれいになります。
ブロッコリーの茹で方
茹ですぎると栄養素が流れててしまうので気をつけて。少量の塩を入れると色鮮やかになります。
ブロッコリーの冷凍保存
生でも冷凍でも大丈夫!約3週間は保存できます。
犬に食べさせるときの注意
はじめて食べる、または慣れないうちは少しずつ与えてお腹の様子をチェックしてください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!